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【医師監修】「日本で男女の産み分けはできる?海外へ渡航せずに受けられる着床前診断とは

2021.04.19

日本で産み分けしたいと考えるとき、ご夫婦で取り組める方法はいくつかあります。今回は、一般的にご家庭で実践されている産み分けのほか、着床前診断について解説します。海外に渡航することなく、日本で受けられる着床前診断もあるため、この機会に情報収集してみてください。

 

一般的に行われている男女産み分けの方法

家庭で一般的に用いられている産み分け方法として、性交日の調整、産み分けゼリーの使用などが挙げられます。いずれの方法でも、子供の性別を決定する「X精子」と「Y精子」の特徴に着目していることが共通しています。

 

精子には2種類あり、女の子が生まれるX精子と、男の子が生まれるY精子に分類されます。それぞれの精子で働きやすくなる条件に違いがあるため、希望の性別の子供が生まれる精子にとって有利な環境で性交をします。

 

X精子は酸性の環境で働きやすく、寿命が2〜3日と比較的長いことが特徴です。それに対して、Y精子はアルカリ性の環境に強く、寿命は1日しかないといわれています。

 

通常、膣内は酸性であり、細菌の侵入や繁殖を防ぐ役割を担っています。しかし、排卵日にはアルカリ性の頸管粘液が出るため、膣内環境がアルカリ性に変化し、Y精子に有利な環境になります。

 

各精子の寿命も考慮すると、排卵日の2日前の性交では女の子、排卵日当日の性交では男の子の産み分けにつながるといえます。このように、性交のタイミングを調整する産み分け方法は広く実践されています。

 

また、リンカル(リン酸カルシウム)を摂取すると、男の子を妊娠する傾向にあることがわかっています。詳しいメカニズムは解明されていませんが、日本でも産み分け目的でリンカルを摂取する方はいます。

 

一般的に日本で実践されている産み分け方法の多くは確かなものではなく、少しでも成功率を上げるという位置づけになります。日本の医療機関では、精子を遠心分離にかけてX精子、Y精子を分別する「パーコール法」という産み分けも行われています。ただ、パーコール法も確実な産み分けができるわけではなく、精度は60〜70%ほどと考えられています。

 

高い精度で産み分けできる着床前診断とは

 

着床前診断とは、受精卵の段階で遺伝子や染色体の異常を調べる検査のことです。着床前診断によって異常のない受精卵を選別して子宮に戻し、妊娠しやすくし、遺伝子や染色体異常のない子供を産む確率をあげることを目的としています。

受精卵の段階で性別を決める染色体についても調べることができ、希望の性別の子供を授かる受精卵で妊娠すると、高確率で産み分け可能とされています(統計上98%以上といわれています)。

 

着床前診断では、高確率で産み分けできるだけでなく、流産や染色体異常の可能性を減らすこともできます。受精卵の染色体異常は、母体の年齢が高まるほど割合が増えることがわかっています。

 

染色体異常のある受精卵では着床に至りにくかったり、流産の原因になったりしますが、着床前診断を受ければ、そうしたリスクを減らすことにつながります。

 

日本で着床前診断を受けるには体外受精が必要

着床前診断では、受精卵の検査を行いますが、そのためには体外受精が必要となります。体外受精とは、女性の卵子を体外に取り出して、男性の精子と一緒に培養し、受精させることです。精子が自らの動きで卵子の中に入ることで受精が起きます。

 

精子の数や運動性が十分である場合には、体外受精で自然に受精するのを待ちますが、そうでない場合は顕微授精が用いられます。顕微授精とは、体外受精と似ている方法ですが、1つの卵子に1つの精子を顕微鏡下で注入して受精させる方法です。

 

そのような流れで、体外受精や顕微授精を行って得られた受精卵を培養し、子宮に戻します。実際に子宮に戻すのは、受精後に培養した後に得られる「胚」であるため、胚移植といわれています。

 

日本で着床前診断を受けたいときは、体外受精か顕微授精のいずれかが必要になります。着床前診断では、受精卵を子宮に戻す前に、染色体や遺伝子の異常を調べるという工程が加わります。なお、海外でも着床前診断を行う場合は同様の流れとなります。

 

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海外で着床前診断を受けるご夫婦もいる

 

着床前診断のあり方は国によって異なり、日本では男女産み分けが目的の場合に検査を受けることができません。日本以外の国では産み分けを認めている場合もあり、米国などではファミリーバランシングのために着床前診断を受ける人もいます。

 

遺伝子や染色体の異常が心配な場合も、日本で着床前診断を受けるためには満たすべき条件が定められています。重篤な遺伝病のある子供を出産する可能性のある場合や、流産をくり返している場合などが挙げられます。

 

また、日本産科婦人科学会に申請し、認可された場合にのみ、着床前診断を受けることが可能となります。

 

日本では、誰でも検査を受けられるというわけではないため、米国やタイなど、海外に渡航して着床前診断を受けるご夫婦もいます。ただ、タイでも着床前診断による産み分けは違法となり、日本と同様に産み分け目的の検査は難しくなっています。

 

日本で受けられるB&C Healthcareの着床前診断の内容と流れをご紹介

着床前診断による男女産み分けを希望するとき、必ず日本から米国などに渡航する必要があるというわけではありません。株式会社B&C Healthcare(B&C Healthcare)の着床前診断プログラムなら、日本国内にいながらにして、産み分けを目的とした検査が可能となります。

 

このプログラムでは、日本の医療機関で得た受精卵、もしくは受精卵から採取した細胞のDNAを増幅し、米国の研究所に輸送します。ご夫婦は日本から出る必要は無く、検体だけが米国に送られる形となります。検査は米国で豊富な実績を有する機関が行い、日本にいるご夫婦に結果が通知されるまでには2〜5週間程度かかります。

 

一般家庭で実践されている産み分け方法もありますが、高確率で希望の性別の子供を授かりたい場合には、日本でも受けられるB&C Healthcareの着床前診断を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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