「女の子を産み分けたい」「子供を持つなら女の子がほしい」というご希望をお持ちのご夫婦は少なくありません。女の子がほしい場合は、いつ性交を行うかが重要といわれることが多いです。今回は、赤ちゃんの性別と排卵日の関係について解説していきます。
女の子や男の子を産み分けたい方は、赤ちゃんの性別が決まる要因について理解しておきましょう。妊娠するときには、卵子が精子と出会って受精することが欠かせませんが、このときに遭遇する精子の種類によって、赤ちゃんの性別が変わります。
精子には“X精子”と“Y精子”という2つの種類があり、それぞれX染色体とY染色体を持っています。卵子はX染色体しか有しておらず、X精子が受精すればXXの組み合わせとなって女の子が生まれます。Y精子が受精すればXYの組み合わせで男の子が生まれるのです。
X精子とY精子では、活動しやすい条件が変わってくるという特徴があります。X精子は酸性、Y精子はアルカリ性の環境に強いといわれています。膣内のpHは酸性に保たれていますが、排卵日にはアルカリ性になるため、排卵日と産み分けには関係があると考えられています。
赤ちゃんの性別を希望通りに産み分けたい方は、少しでも確率を上げるために、排卵日を意識してみる方法もあるというわけです。
◆性交のタイミングを工夫する
女の子を産み分けるには、排卵日の2日前を目がけて性交を行うことで確率が上がるといわれています。この時点では膣内が酸性であるため、女の子が生まれるX精子が活動しやすいためです。さらに、X精子は寿命が2〜3日であり、寿命がわずか1日のY染色体と比べても長いという特徴があります。
◆産み分けゼリーを使用する
女の子がほしい方のための“産み分けゼリー”というものも存在します。これは、性交時に膣に注入することで、膣内の酸性濃度を調整するための産み分け用品です。女の子がほしい場合は、膣内を酸性に傾ける作用がある「ピンクゼリー」と呼ばれるものを使用します。男の子がほしい場合に使える産み分けゼリーには、膣内をアルカリ性に傾ける作用がある、「グリーンゼリー」があります。
◆サプリメントを服用する
リンカル(リン酸カルシウム)というものを服用することで、男の子が生まれる確率が上がると考えられています。科学的根拠はありませんが、リンカルを服用したあとに生まれた赤ちゃんに男の子が多かったことから活用されています。
女の子の産み分けの場合は、サプリメントなどからクランベリーを摂り入れると良いという考え方もあります。これは、クランベリーに含有されるポリフェノールが膣内を酸性にするため、女の子が生まれる精子にとって有利な条件にできるというものです。しかし、医学的根拠は不十分であり、医療機関でも取り扱いがあるのは男の子の産み分けに用いるリンカルとなります。
◆あっさりした性交にする
性交時、女性がオーガズムに達すると膣内にアルカリ性の液が分泌されるため、男の子が生まれやすい条件となります。そのため、男の子がほしい場合は、できるだけ濃厚な性交にすると良いといわれています。逆に女の子がほしい場合は、あっさりとした性交にして、膣内がなるべく酸性の状態を保つようにします。旦那さんに協力してもらい、性交の仕方を工夫してみるという方法もあるのです。
◆産み分けカレンダーを使用する
“中国式産み分けカレンダー”というものがあり、古代中国で男女別の出生記録に基づいて、赤ちゃんの性別を占うことができると考えられています。妊婦となる方の数え年と受胎月から、女の子と男の子のどちらが生まれるか占うという仕組みになっています。
いずれの方法もあくまで産み分けの確率を高めたり、確率を占ったりする方法であって、100%産み分けられるわけではありません。しかし、少しでも産み分けの確率を上げたい方や、占い感覚でやってみたい方は、実践してみても損はないでしょう。
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女の子の産み分ける確率を上げるため、食べ物を工夫する方もいます。膣内が酸性の状態だと女の子が生まれやすくなるため、体が酸性になる食べ物を積極的に食べるという考え方があるのです。
肉や魚などを食べると一時的に体内が酸性に傾くとされています。女の子を希望する場合、女性は肉や魚を中心に食べ、男性は逆に野菜など体がアルカリ性に傾く食べ物を食べると良いと考えられています。
しかし、食べ物による産み分けも同様に確実な方法ではありません。体内の酸性濃度は一定に保たれるようになっており、酸性やアルカリ性に傾くことがあったとしても一時的な変化に過ぎないためです。
女の子を産み分けたいときは、やはり排卵日を正確に把握するということがとても大切になります。女の子がほしい場合は、“排卵日の2日前”をできるだけ正しくとらえることがポイントになります。
よく用いられるのはオギノ式の排卵日計算であり、次回の月経予定日の12〜16日前の5日間で排卵日があると考えます。ただ、生理不順がある方ではとらえにくく、あくまでも排卵日の目安を知る方法となります。
排卵日をより正確に把握するためには、基礎体温の変化を確認することが基本であり、起床後すぐに体温を測って記録します。低温期と高温期の差は約0.5度が目安なので、小数点以下も表示できる体温計を使うことが望ましいです。低温期が続いた最後の日から高温期が始まるまでの約2日以内に排卵が起こるといわれています。
基礎体温を入力すればグラフ化してくれるアプリもあるため、毎日の記録を効率化しながら、排卵日を正確にとらえたい方は活用してみると良いでしょう。
その他にも、排卵日の2日前をとらえるために、排卵検査薬を使う方法もあります。生理周期や基礎体温から、ある程度排卵日を予測しておき、その少し前から排卵検査薬を使用します。排卵検査薬で反応が出始めたタイミングを排卵日の前とみなし、性交する方法も実践されています。どれくらいの反応があれば排卵日の2日前なのか、排卵日当日なのか、くり返し排卵検査薬を使う中でとらえていきましょう。
クリニックで行われるホルモン検査や経膣超音波などの専門的な検査もあるため、基礎体温から排卵日がわからない方や、生理周期が不規則になっている方では、クリニックを受診してみてはいかがでしょうか。
排卵日を考えて性交する方法はよく実践されていますが、やはりどの方法も100%の確率で女の子や男の子を産み分けできるわけではありません。しかし、どうしても希望の性別の赤ちゃんがほしいというご夫婦もいらっしゃいます。そんなときは、B&C Healthcareという会社が行っている着床前診断プログラムを検討してみることも方法です。
着床前診断とは、体外受精した受精卵に異常がないかどうか調べる検査です。細胞を数個採取して染色体について調べ、異常のない胚を子宮に移植することで、流産や異常の発生を防ぐといわれています。
日本国内では女の子と男の子の産み分けを目的とした検査は行えませんが、B&C Healthcareのプログラムであれば実現可能となります。受精卵を調べ、希望の性別の赤ちゃんが生まれる受精卵を子宮に戻すことによって、数ある産み分け法の中で最も高い確率(統計上98%以上と言われています。) で産み分けることができるようになります。
検査を実施するのは米国にある検査機関で、最新の検査技法であるNGS法の着床前診断を提供しており、多くの実績を有しています。なお、検査は凍結した受精卵または受精卵から取り出した細胞を輸送して行うため、ご夫婦で海外に渡航する必要はありません。
排卵日を考えた性交よりも確実な方法で女の子を産み分けたい方は、B&C Healthcareの着床前診断を視野に入れても良いかもしれません。