妊活していても思うように授からないとき、不安や焦りを感じるもの。授かる確率を高めるには、妊娠しやすい日にタイミングを合わせてSEXすることが重要です。
とはいえ、「どうやってタイミングを計ればよいの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。今回は妊娠しやすい日を知るための具体的な手段や、妊活のポイントを解説します。
妊娠しやすい日を理解するために、まずは妊娠の仕組みや特徴を解説します。
妊娠とは、子宮内で精子と卵子が出会って結びつくこと(受精)により成立します。
両者が出会うチャンスは、卵子が子宮内に飛び出す排卵日付近です。受精率を高めるには、この期間にSEXすることが重要といえます。
ここでポイントとなるのが、精子と卵子の寿命の差です。
子宮内で両者が生き延びられる期間は、
・精子:約3日
・卵子:約1日
と限られています。卵子は排卵後、最大でも約24時間しか生きられないのです。
先述したように、卵子と精子の寿命は限られています。このことをふまえて、妊娠しやすい日は「排卵日の約1~2日前」といわれています。実は排卵日当日ではなく、約1~2日前がベストなのです。
精子の寿命は約3日あるため、排卵日の1~2日前に射精したとしても、子宮内で生き延びられます。このタイミングで数回SEX(射精)することで、排卵日には多くの精子が子宮に待機している状態に。その結果、受精率を高められるのです。
受精率を高めるには、排卵日を予測することが重要なポイントです。
およその排卵日が特定できれば、妊娠しやすいタイミング(排卵日の1~2日前)もわかるからです。妊娠を望むなら、まずは毎月の排卵日を知ることからはじめましょう。
妊娠しやすい日は、排卵日を知ることでわかります。とはいえ、「排卵日って、毎回どうすればわかるの?」と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、排卵日を予測するための5つの方法を紹介します。「絶対にこの日!」と特定できる方法はありませんが、およその時期を予測できる手段です。
毎日基礎体温を測り、排卵日を予測する方法です。基礎体温とは、朝起きて寝たきりの状態で計る体温を指します。
女性の体温は「低温期」と「高温期」それぞれ約14日間あります。排卵日の約1~2日前は急に基礎体温が低下して、低温期から高温期に切り替わるタイミングがあります。この基礎体温の変化を観察することで、排卵日を予測する方法です。
ただし、排卵日をピンポイントに知ることはできず、基礎体温も個人差があり確実ではありません。
排卵日が事前に予測できる、「排卵日予測検査薬」を使用する方法です。
女性は排卵日前になると、LH(黄体形成ホルモン)いう女性ホルモンが大量に分泌されます。このホルモンの大量分泌から、約40時間以内に排卵されるという性質をふまえて予測する検査薬です。
排卵日予測検査薬は尿検査で、薬局やドラッグストアなどで購入可能。手軽に実施できます。基礎体温の計測と並行しておこない、排卵日の数日前と思われる時期に使用すると効果的です。
病院のエコー(超音波検査)にて、卵胞の大きさから予測する方法です。
通常排卵日付近になると卵胞が大きくなり、約20mm前後の大きさに変化すると排卵が起こるといわれています。
生理周期からおよその排卵日を予測する方法です。「オギノ式」と呼ばれる以下の排卵日の算出式で、排卵日が予測できます。
【オギノ式の排卵日予測式】
生理周期ー14日=生理予定日から数えた排卵日までの日数
ただし、生理周期は一定ではなく個人差があるため、確実な予測はできないといわれています。
おりものの特徴から排卵日を予測する方法です。
一般的には、排卵日付近になるとおりものの量が増え、白く粘り気が少ないものに変化します。この状態のおりものが3日間続くと、排卵日が近いと予測できるのです。排卵日を過ぎると量が減少します。
ただし、おりものの状態には個人差があるため確実に予測できるわけではありません。
また、排卵日には以下のような変化が体に現れることも。
・少量の出血:排卵日前後に少量の血が出る「排卵出血」が起きることがある
・腹痛:排卵日前後に「排卵痛」と呼ばれるチクチクした痛みが起きることがある
個人差はありますが、こうした体の変化からも予測可能です。おりものの変化とあわせてチェックしてみるとよいでしょう。
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妊娠には、体とメンタル面を整えることも大切です。排卵日の予測とあわせて実施すべき、重要なポイントを紹介します。
以下のポイントも意識してパートナーと妊活に取り組み、受精率を高めましょう。
単純にパートナーとのSEXの回数を増やすことです。
妊娠しやすいタイミングは、排卵日5日前~排卵日当日までです。特に確率が高いのは、排卵日1~2日前というデータがあります。この期間に複数回SEXすることで、受精率を高めることが可能です。
パートナーと協力し、この期間は1回だけではなく、複数回タイミングを持つとよいでしょう。
質の良い卵子と精子であることも受精に重要です。運よくタイミングが合い受精したとしても、両者の質が悪いと受精卵が育たない、着床しないなどのリスクがあります。
卵子と精子の質の良くする方法として、
・栄養バランスの良い食事を摂る(亜鉛、鉄、たんぱく質、ビタミンDなどの栄養素は妊娠力を高める)
・適度に運動する
・喫煙や飲酒を控える
・質の良い睡眠をとる
・お風呂はシャワーだけで済ませず湯船につかり、血行を良くする
などが効果的です。
パートナーと協力して妊娠しやすい時期を日頃から意識し、体づくりをしていきましょう。
精神的なストレスも妊活には大敵です。
妊活に必死になると、プレッシャーからSEXが負担になったり、ストレスからパートナーがEDになったりするなどのリスクがあります。するとパートナーとの関係も悪くなり、受精率はもちろん、夫婦関係にも悪影響を及ぼすことも。
精神的なストレスは、卵子や精子の質を低下させる原因です。排卵のはたらきの妨げになったり、精子の数や運動量が低下したりするという影響があります。
思うように妊娠できないと、焦ったり不安になったりしますが、あまり自分やパートナーを追い詰めないことが大切です。負担になったら妊活を休む、積極的に気分転換するなど、ストレスを溜めないようにしましょう。
妊娠しやすい日とは、排卵日の1~2日前です。受精率を高めるには、排卵日を予測し、パートナーとこのタイミングを合わせて複数回SEXすることが効果的。
今回紹介した排卵日を知る方法や受精率を高める重要なポイントを参考にして、妊活に取り組んでみましょう。
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