株式会社B&C Healthcare 受精卵の染色体・遺伝子検査事業

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B&C Healthcare代表者インタビュー(後編)

2021.08.27

前編はこちら

―日本国内には他にも着床前診断を提供している企業がありますが、他社と比較しB&C Healthcare社の強みを教えてください。

日本に着床前診断を導入した実績に加え、アメリカの検査機関SEQUENCE46と契約しています。CAP(米国病理学会:College of American Pathologists)認定の遺伝子検査研究所で、高い技術を持ち豊富な経験と実績のある検査機関です。

着床前診断は受精卵から細胞の一部だけを採取する必要があり、培養士の技術が重要になります。技術力が低いと検査結果の精度にも影響が出てしまうため検査機関の実績や培養士の経験と技術は重要です。
さらにSEQUENCE46は日本の医療機関からの検体の扱いに精通している点もメリットがあると言えます。

―アメリカとの往復により、受精卵へ影響があるのではと不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか?

着床前診断に限らず、不妊治療の現場では受精卵の凍結はおこなわれていますし、引っ越しなどによる転院のため航空機での輸送もおこなわれています。輸送用の専用容器ドライシッパーはIATA(国際航空運送協会)の基準を満たしており、安全な方法として確立されています。

物流業者選びは重要な要素です。弊社は医薬品や研究用の細胞等の輸送を専門にしている物流会社と提携しており、綿密な温度管理の元、安全に輸送をおこなっています。現地支社を持っている会社のためアメリカ国内での輸送リスクを下げることが可能です。
実際に、弊社ではこれまで受精卵の紛失や損壊などのトラブルは一切ありません。

―他の事業者では受精卵の輸送に関するトラブルが起こっているのでしょうか。

トラブルとなった事例を耳にすることはあります。
私達が問題だと感じているのは、ハンドキャリーによる輸送です。これはお客様から質問されることも多いですが、事業者の中には「専門担当者が直接現地に飛んで検査機関まで運ぶ」ことをウリにしている場合があります。

人が運ぶと聞くと、丁寧に扱ってくれそうだし、紛失のリスクも低いように感じるかと思います。しかし、受精卵というデリケートなものを人力で運べるような小型サイズの梱包で輸送することは管理面で疑問があります。
また、手荷物として取り扱う場合、開封検査やX線検査の実施を受けるリスクがあります。どのように税関を通過しているのかはわかりませんが、空港での保安検査を拒否した場合、国によっては違法となり空港で荷物が留め置かれる可能性もあります。

私達は受精卵の輸出入を専門業者に委託することで正式な手続きを取り、申請書添付の上で輸送します。また、万が一交通トラブルや悪天候などで配達が遅延することになっても、2週間程度は温度を維持できるサイズの専用のタンクを使っているので大きな影響はありません。実際に受精卵の品質に影響を与えるようなリスクを経験したことはありません。

―経験豊富なパートナーと組むことが重要なんですね。

運営体制や組織が信頼できるかは、万が一の時に効いてくると思います。実績のある企業や機関はよくあるトラブルやミスを経験から把握しているので、それを防ぐ手立てを取っています。また、トラブルが起こってもフォローする体制が整っています。

―今後保険適応により日本国内での着床前診断が拡大していくとすると、日本で実施する検査の方が安心安全と言えるでしょうか?

受精卵やDNAの輸送に関してリスクを低減することはできるでしょう。
ただ、日本ではまだ対応できる培養士がほとんどいません。受精卵から細胞の一部を取り出すのは高い技術と経験が必要です。もちろん将来日本の培養士の技術水準が高まることは期待できますが、必ずしも「国内だから安全」とは言えない分野だと考えています。

―今後の事業展望をお聞かせください。

弊社の歴史は浅いものの、代表は着床前診断に関して10年以上の経験を持っています。これまでと同じく確実にサービスを提供しながら、B&C Healthcareとしての実績を増やしていきたいと思っています。

また着床前診断の技術は日々進化していて、今私達が提供しているよりも安全で確実な技術が誕生しつつあります。それらを開拓し、日本で利用できるようにすることも事業者としての使命だと考えています。
着床前診断に関する技術は不妊治療にも活用されますので、生殖医療全体のレベルが上がり、妊娠・出産に関して選択肢を増やすことに貢献できればと思います。

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