株式会社B&C Healthcare 受精卵の染色体・遺伝子検査事業

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【医師監修】男女の産み分けは精子の性染色体が鍵を握る!高確率で産み分けする方法も

2021.04.15

男女産み分けのためにさまざまな方法が実践されていますが、何が赤ちゃんの性別を決定しているのかご存じでしょうか。実は、赤ちゃんの性別はある染色体の組み合わせによって決まります。今回は産み分けに関係する染色体の基礎知識や、高確率(統計上98%以上とされています)で産み分けるための方法についてお伝えします。

 

産み分けを左右する性染色体とは

 

ヒトが持つ染色体は合計23組46本ありますが、22組の常染色体、1組の性染色体に分類されます。赤ちゃんの性別の決定において鍵を握るのは性染色体であり、この染色体の組み合わせが性別を左右します。

 

性染色体の組み合わせが「XX」であれば女の子、「XY」であれば男の子が生まれますが、卵子はX染色体しか持っていません。一方、精子はX精子とY精子の2種類があり、どちらの精子で受精するかによって性別が決まります。

 

希望の性別に産み分けるには

 

希望の性別の赤ちゃんを産み分けるためには、X精子とY精子の性質を知ることが大切です。各精子の特徴を知り、希望の精子で受精しやすい膣内環境を作ることが、一般的に家庭で行われている産み分けの基本的な考え方になるためです。

 

女の子が生まれるX精子は酸性の環境に強く、寿命が2〜3日と比較的長いという特徴があります。一方、男の子が生まれるY精子はアルカリ性の環境に強く、寿命はわずか1日と短いです。

 

膣内の酸性濃度が排卵日に変化することも知っておく必要があります。通常、膣内は酸性の状態を保っており、雑菌が侵入したり、繁殖したりすることを防ぐ役割を担っています。ところが、排卵日に近づくと酸性濃度が変化して、アルカリ性に傾いていきます。

 

これらの特性を踏まえて、女の子がほしい場合は排卵日の2日前、男の子がほしい場合は排卵直前に性行為を行うことで、産み分けの確率が上がるといわれています。X精子、Y精子に有利となる条件には違いがあるため、それに沿って性行為のタイミングを調整します。

 

基礎体温をつけているだけでは、「排卵日」や「排卵日の2日前」を正確にとらえることが難しい場合もありますが、医療機関では卵胞や頸管粘液の状態なども確認しながら特定していきます。

 

産み分けゼリーを使った方法も

 

膣内の酸性濃度については個人差もあるため、産み分けゼリーを活用する方もいます。産み分けゼリーとは、性交時に膣内に注入して使うゼリーのことで、膣内の酸性濃度を酸性やアルカリ性に傾ける作用があるとされています。

 

女の子の産み分けには酸性に傾くピンクゼリーを、男の子の産み分けにはアルカリ性に傾くグリーンゼリーを使用して、膣内の酸性度をコントロールする方法が用いられています。この産み分け方法も、X精子とY精子の特性に着目したものとなります。

 

性交のタイミングを調整する方法と組み合わせて、産み分けゼリーも併用することで、産み分けの成功率を高めようと試みる方も少なくありません。いずれも確実な方法ではありませんが、いくつかの方法を組み合わせることで、少しでも成功率を高めていきましょう。

 

なお、産み分けゼリーは天然成分で作られていることが大半であり、副作用などはないとされています。例えば、クエン酸や塩化ナトリウムなど日常生活でも摂取する機会のある、食物が原料となった成分が使われています。

 

産み分けゼリーは通販などでも購入可能ですが、産み分け指導を行う医療機関でも処方されています。

 

受精卵の性染色体を調べて高確率で産み分ける方法とは

 

産み分けでは、希望の性別の子供が生まれる性染色体の組み合わせを考えて、性行為のあり方を工夫することがポイントになります。しかし、家庭で実践できる方法には限界もあり、確実に産み分けられるという保証はありません。産み分けの成功率については、70%が目安となるといわれています。

 

より高確率で産み分ける方法が気になる場合には、受精卵の染色体や遺伝子を調べる「着床前診断」を視野に入れることもできます。着床前診断では流産や病気の発生を防ぐために、受精卵の段階から異常を調べていきます。性染色体についても検査ができるため、希望する性別の赤ちゃんが生まれる受精卵を選べば、高確率(統計上98%以上と言われています)で産み分けが可能となります。

 

着床前診断を受けたあと、最終的には染色体異常のない受精卵を選んで子宮に戻し、着床、出産へと至ります。希望する性染色体の組み合わせを持つ受精卵で妊娠に至ることで、高い精度で産み分けできるのです。

 

現状では最も精度の高い産み分け方法ですが、日本では産み分けが目的の場合に検査を受けることができないため、海外に足を運ぶご夫婦もいます。

 

染色体異常も判別できるB&C Healthcareの着床前診断とは

 

日本国内で受けられる着床前診断の中にも、受精卵の染色体異常を判別でき、さらに産み分けが目的でも利用できるプログラムはあります。それは、株式会社B&C Healthcare(B&C Healthcare)が行っている着床前診断プログラムであり、基本的に、希望すれば誰でも検査を受けることができます。

 

日本で完結するプログラムであり、海外に渡航する必要はありませんが、検体が米国の検査機関に輸送されます。B&C Healthcareが米国の検査機関に受精卵または受精卵の細胞から抽出したDNAを輸送する体制が整備されているのです。

 

受精卵の性染色体を調べて高確率(統計上98%以上とされています)で男女産み分けができるだけでなく、染色体異常も検査するため、流産やダウン症候群などの病気のリスクを下げることにつながります。特に女性の年齢が上がると染色体異常の可能性が高まるため、高齢出産の方がこの検査を検討することも少なくありません。

 

妊娠前に性別を決める染色体について調べ、さらに流産や病気のリスクも下げたいとお考えの方は、B&C Healthcareの着床前診断を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

監修

中林 稔 先生
三楽病院 産婦人科部長

日本医科大学卒業。東京大学医学部附属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。毎日出産や手術に立ち会う傍ら、各地で講演を行い医学的知識や技術の普及に力を入れている。また、少子化及び産婦人科医師不足問題にも積極的に取り組み、教育においても若手医師の育成をはじめ助産師学院の設立等、幅広く活動を行っている。

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