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【医師監修】着床前診断で男女産み分けができる確率とは?国内の医療機関で受けられるのか

2021.04.14

着床前診断では、性別を決める染色体について調べることができるため、高確率(統計上98%以上とされています)で男女産み分けを実現できるとされています。今回は、着床前診断を国内の医療機関で受けることはできるのか、産み分けできる確率はどのくらいなのかをお伝えします。

 

産み分けゼリーやパーコール法での産み分けの確率とは

 

「産み分けゼリー」とは、性交時に膣内に注入して使用するゼリーであり、膣内の酸性濃度を調整することで男女の産み分けを図るものです。

 

女の子が生まれるX精子は酸性の環境に強く、逆に男の子が生まれるY精子はアルカリ性の環境に強いことがわかっています。膣内の濃度は基本的に酸性であり、排卵日にはアルカリ性に近づくとされています。排卵日を起点として膣内環境が変化するため、性交のタイミングを工夫することも可能ですが、酸性濃度には個人差もあります。

 

そのため、女の子がほしければ酸性に近づくピンクゼリーを、男の子がほしければアルカリ性に近づくグリーンゼリーを使って、人為的に酸性濃度をコントロールするという方法が用いられています。ゼリーで産み分けが成功する確率は70%程度といわれているものもありますが、正確な確率はわかっていません。

 

医療機関では男女産み分けに関する相談を受け付けており、産み分けの確率を上げるための指導やアドバイスを行っていることもあります。あるいは、「パーコール法」という方法で精子を遠心分離にかけ、女の子が生まれる精子が下に沈みやすい性質を利用して、精子を選別する場合もあります。

 

パーコール法で産み分けが成功する確率についてはさまざまな見解がありますが、女の子の場合は約70%とされています。男の子が生まれる精子は分離しにくいため、男の子を産み分ける確率の方が低くなると考えられています。

 

何もしないときと比べれば、産み分けゼリーやパーコール法などを用いることで希望の性別の子供を授かる確率は少し高くなる可能性があります。しかし、いずれも100%の確率で成功する方法ではなく、失敗も多いため、完全な産み分けはできないということを理解しておきましょう。

 

女の子と男の子の産み分け確率を上げるための性交のあり方

 

女の子がほしい場合は、性交をあっさりとしたものにすると、産み分けの確率が上がるという考え方もあります。あっさりとは、挿入を浅くしたり、性交の時間を短くしたり、といったイメージとなります。

 

女性がオーガズムに達すると、膣からアルカリ性の分泌液が出るため、膣内の酸性濃度がアルカリ性に傾きます。そうすると、男の子が生まれるY精子にとって有利な条件となります。

 

したがって、女の子がほしい場合は女性がオーガズムに達しないよう、あっさりとした性交にして、X精子が活動しやすい環境を整えます。男の子がほしい場合は逆にして、性交を濃厚なものにするように心がけると、産み分けの一助となるかもしれません。

 

性交のタイミングを排卵日にするか、排卵日の2日前にするかといったタイミングも大切ですが、それとあわせて性交のあり方も工夫してみると良いでしょう。少しでも産み分けの確率を高めたいという方は、いろいろな方法を組み合わせて実践してみてはいかがでしょうか。

 

着床前診断なら高確率で男女産み分けができる

 

着床前診断とは、体外受精で得られた受精卵の染色体、遺伝子の異常を調べる技術のことを指します。より高い確率で産み分けできる方法をお探しの場合には、着床前診断を視野に入れてみても良いでしょう。

 

着床前診断では、性別を決定する「性染色体」について調べることも可能です。希望の性別の赤ちゃんが生まれる受精卵を子宮に戻すことによって、高確率で男女の産み分けができるのです。現代の医療においては、最も高い確率(統計上98%以上とされています)で男女産み分けが成功するといわれています。

 

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国内の医療機関では着床前診断で男女産み分けはできない

 

着床前診断のあり方については、国や地域によっても違いがあります。日本国内の医療機関では、男女産み分けが目的の場合には着床前診断を受けることができない決まりになっています。

 

男女産み分けが目的で着床前診断を受けること自体は違法ではありませんが、日本産科婦人科学会がガイドラインで禁止しているという背景があります。できるだけ確率の高い方法で産み分けをしたいとお考えのご夫婦の中には、着床前診断を受けるために海外に渡航するケースも中にはあります。

 

日本国内でも、着床前診断の臨床研究が始まるなど、導入に向けた動きはみられます。いくつかの条件を満たし、医療機関が申請を行ったうえで、審査に通れば、ようやく着床前診断を受けることが可能となります。ただし、男女産み分けが目的の場合には着床前診断は実施できず、あくまでも遺伝性疾患や染色体異常、流産の発生を防ぐことを目的としています。

 

海外渡航なしで高確率の男女産み分けができるB&C Healthcareの着床前診断とは

 

産み分けの確率が高いとされる着床前診断を受けたい場合、海外に渡航するとなれば、時間的にも経済的にも負担が生じてしまいます。しかし、株式会社B&C Healthcare(B&C Healthcare)の着床前診断プログラムを選べば、海外に足を運ぶ必要なく検査を受けることが可能となります。

 

このプログラムでは、日本国内の医療機関で実施する体外受精で得た受精卵、もしくは受精卵から取り出した細胞のDNAを増幅させ、米国の検査機関に輸送して検査を行います。検体を米国に輸送する体制が整っているため、日本国内にいながらにして完結する検査となっているのです。

 

米国で診断を行うのは、豊富な検査実績を誇り、世界的にも著名な機関です。もちろん、このプログラムに違法性なく、日本人のご夫婦で産み分けに対するご希望がある場合には、安心して検査を選択することができます。

 

B&C Healthcareの着床前診断プログラムでは、男女産み分けが高確率で実現できるだけでなく、着床前に染色体異常の有無を調べることもできます。高齢出産ではダウン症候群など、胎児の染色体異常が生じる確率が上がるとされているため、こうしたリスクが不安な方には検査を受けるという選択肢もあるのです。

 

ご興味のある方は、B&C Healthcareの着床前診断について情報収集してみてはいかがでしょうか。

 

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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