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【医師監修】胎児の染色体異常を防止する方法とは?4つの方法をご紹介

2021.04.22

染色体異常を防止するために、何かできることはあるのでしょうか?今回は、染色体異常を防止するための方法を4つご紹介します。少しでも染色体異常のリスクを減らしたい方は参考にしてみてください。

 

胎児の染色体異常とは

 

ヒトには23対46本の染色体がありますが、この染色体の本数が増減したり、形態が変わったりすることで染色体異常になります。染色体異常があると、受精卵が着床しにくくなり、流産しやすくなることがわかっています。染色体異常があると出産まで至れないことがほとんどですが、胎児が無事に生まれた場合には障害を伴います。 

 

何番目の染色体にどんな異常が生じるかによって、赤ちゃんに発生する障害にも違いが出てきます。発生率が高い異常は21番目の染色体が3本に増える「21トリソミー」であり、これは染色体異常としてよく知られるダウン症候群のことです。

 

そのほかにも、染色体異常による障害には13トリソミー(パトー症候群)や18トリソミー(エドワーズ症候群)などが挙げられます。パトー症候群の場合、赤ちゃんの90%が生後1年を迎える前に亡くなってしまうとされています。エドワーズ症候群も先天性心疾患や呼吸不全が原因となって約90%が1歳まで生きることができません。ごくまれに10歳以上になっても元気に過ごすことができる方もいます。

 

女性の出産年齢が高くなるほど、染色体異常のリスクも高くなることがわかっています。高齢出産にはリスクがあるといわれていますが、流産や胎児の染色体異常が発生する可能性が高まることも理由です。

 

染色体異常の防止法1.食生活に気をつける

 

染色体異常を防止するために、食生活を工夫することもできます。染色体異常を直接防止できるというよりも、少しでも卵子の老化を早めないように対策するという観点になります。

 

糖質を摂取しすぎるとタンパク質が糖化し、変質してしまいます。タンパク質は体の各組織を構成していることで知られていますが、卵子を構成する成分でもあるのです。したがって、糖質を過剰に摂取していると卵子の老化が進み、染色体異常につながる可能性があります。

 

タンパク質そのものが不足していると卵子の老化が加速する恐れもあります。タンパク質が不足すると髪や肌などの状態が悪くなるといわれていますが、卵子のためにもタンパク質は必要量摂取しておくことが望ましいでしょう。

 

食生活に気をつけていれば、必ずしも染色体異常を防止できるわけではありませんが、少しでも卵子の老化を防ぐために、心がけておいて損はありません。

 

なお、染色体異常を防止するために葉酸を摂取する方もいますが、こちらは神経管閉鎖異常の防止に効果があるといわれています。葉酸が不足すると二分脊椎や無脳症といった病気のリスクが高まることがわかっているため、妊娠の1カ月以上前より、葉酸を1日0.4ミリグラム摂取することが推奨されています。

 

葉酸を摂取することでダウン症のような染色体異常を防止できるという関連性は示されていませんが、赤ちゃんの成長のために必要な栄養素であることは覚えておきましょう。

 

また、直接の食生活と関係はありませんが、薬の服用をしていると胎児に影響を及ぼす場合もあるため、妊娠時には必ず医師に相談するようにしましょう。

 

染色体異常の防止法2.卵子を冷凍保存する

 

卵子の数は年齢とともに減っていき、さらに老化も進んでいきます。子供を授かりたい場合、年齢が若いときに妊娠、出産できることが理想ですが、現実的には難しい場合もあります。そんなときは、少しでも若いうちに卵子を冷凍保存しておき、染色体異常の防止につなげることも視野に入れることができます。

 

女性が高齢になるほど染色体異常のある卵子の割合が増えていくので、若いころの卵子を保存して使うことで、染色体異常を防止できる可能性が高まります。

 

冷凍保存した卵子は解凍したうえで体外受精に用い、得られた受精卵を子宮に移植します。その卵子で妊娠するかどうか、どのタイミングで受精させるのかなど、具体的な決断はご夫婦で行うことになります。

 

染色体異常の防止法3.できるだけ若い時期に出産する

 

母体の年齢が高くなるにつれ、受精卵に染色体異常が発生するリスクは高まっていきます。若いうちに卵子を冷凍保存しておくことも選択肢ですが、状況が許すのならば、できるだけ若いうちに妊娠や出産を計画することも染色体異常を防止する方法のひとつだといえるでしょう。

 

現実には、仕事やキャリアの都合で、希望するタイミングで妊娠や出産を計画通りに進めることができない場合も少なくありません。女性の社会進出、晩婚化といった要因によって、どうしても妊娠や出産の時期は遅くなってしまいがちです。

 

若い女性の受精卵でも染色体異常があったり、赤ちゃんにダウン症などの病気が発生したりする可能性はあります。そして、高齢でも不妊治療を経て、染色体異常のない健康な赤ちゃんを授かることに成功した事例も多いので一概にはいえません。ただ、少しでもそれらを防止したい場合には早めの妊娠、出産を計画してみることも方法です。

 

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染色体異常の防止法4.着床前診断を受ける

 

着床前診断を受けることで、受精卵に染色体や遺伝子の異常がないかどうかを調べられます。着床前診断では、体外受精または顕微受精で得た受精卵を調べていくことになります。

 

染色体異常による流産や赤ちゃんの障害が心配な方は、着床前診断で異常が認められなかった受精卵を子宮に戻すと、リスクの防止につながります。

 

日本国内では着床前診断を受けるために満たすべき条件があり、過去に流産を繰り返している場合か、胎児に遺伝性疾患が遺伝する可能性がある場合に制限されています。さらに、日本産科婦人科学会に申請し、認可されなければ検査を受けることはできません。

 

基本的に誰でも受けることができる着床前診断プログラムは、株式会社B&C Healthcare(B&C Healthcare)によって行われています。B&C Healthcareの着床前診断では、受精卵もしくは受精卵の細胞のDNAを米国の検査機関に輸送するため、日本の一般的な検査のように制限はありません。もちろん、この仕組みには違法性がありませんので安心して利用することができます。

 

さらに、B&C Healthcareの着床前診断であれば、希望の性別の赤ちゃんを高確率(統計上98%以上といわれています)で産み分けることも可能となります。

 

染色体異常を防止したいという思いがある場合は、B&C Healthcareの着床前診断を検討してみても良いかもしれません。

 

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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