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【医師監修】着床完了したサインってあるの?確認方法や確認時期の目安

2022.08.25

「自然妊娠を望んで妊活しているけどなかなか妊娠できない」

「ちょっとした出血があったけど大丈夫かな?」など妊活中は少しの変化に敏感になりますよね。近年、働く女性が増えたことにより30〜40代での妊活女性が多くなりました。しかし自然妊娠の確率は年齢とともに減少するといわれています。

 

赤ちゃんを心待ちにしていると軽い体調不良でも「もしかして妊娠したかも?」と思うことや、出血があると「また生理がきてしまった」と一喜一憂することも多いでしょう。

ここでは着床完了したときのサインについて詳しくご紹介します。合わせて妊娠検査薬の使用時期や不正出血についても解説するので参考にしてください。

 

着床完了のサインとは?

 

「妊娠したかも?」と気づく着床完了のサインの一つとして着床出血があげられます。

着床出血とは着床する際に起こる少量の出血のこと。着床出血があるということは妊娠が成立しています。しかし着床出血は必ず起こるものではなく、妊婦の4人に1人ほどといわれています。

出血の量や期間、色味も個人差があるのでわかりにくい場合も。中には「生理が来てしまった」と落胆したものの、その出血が着床出血によるものだったということもあります。

 

着床出血が起こる仕組み

受精卵は着床する際に子宮内膜に潜り込みます。その際に子宮内膜が傷つくことで少量の出血が出るのです。これが着床出血の原因となります。人によって出血の量が異なるため、着床出血の量に個人差があるというわけです。

 

着床出血はいつ頃起こる?症状は?

着床出血は妊娠4週目ごろに起こります。そのため、生理のタイミングと重なって区別がつかないという場合が多いです。生理よりも1週間から数日程度早いタイミングに起こるため「今月生理早いな」と思ったら着床出血だったということもあります。

 

着床出血の症状については個人差があり、生理痛と同じような腹痛や腰痛がある方もいれば痛みなどは特になかったという方などさまざまです。

また直接の原因ではないものの、着床出血のタイミングと重なる妊娠超初期は腹痛・イライラ・頭痛・眠気・腰痛・つわりなどの症状があります。

この妊娠超初期の症状と生理の症状は大変似通っているため、症状から着床出血と生理を判断するのは難しいでしょう。

 

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着床出血と生理の見分け方

 

着床出血と生理は出血のタイミングと症状がよく似ているということを解説しましたが、その他に見分けるポイントが3つあります。

 

・出血の期間

生理は通常3〜7日程度で終わりますが、着床出血は1〜4日程と出血の期間が極端に短いことが特徴です。

 

・出血の色

真っ赤な鮮血〜暗赤色が一般的な生理に比べて、着床出血の場合は個人差があります。

・おりものに血が混ざった程度の薄ピンク

・真っ赤な鮮血

・時間が経過した茶色

このように人によって出血の色はさまざまです。見た目の特徴として、生理はドロッとした塊が出ることがありますが、着床出血はサラサラとした塊のない血液が出るといわれています。

 

・出血の量

着床出血の量は個人差があるものの、通常の生理と比べて極めて少ないことが特徴です。

少ない方だとトイレットペーパーにつく程度で終わる場合もあれば、多い方だと生理と同様にナプキンを使用するほどの出血量の方もいます。どちらにしろ通常の生理のときの出血量よりは少ないはずです。

 

上記3点のことから、着床出血は生理に比べて量が少なく期間が短い出血ということを覚えておきましょう。

 

基礎体温とおりものの変化

着床完了のサインには着床出血の他に3つあげられます。着床出血がなかった場合でも以下のポイントを把握し妊娠のサインを見逃さないようにしましょう。

・基礎体温が上がる

・おりものが変化する

・吐き気と胃のむかつきや食欲の低下

(※こちらも個人差があります。)

 

着床が完了すると、高温期といって平熱より0.5度程高くなる日が10日以上続きます。また膣の酸性レベルが変化するので、おりものが乳白色で水のようなサラサラしたものが多めに出ることが多いです。

胃の変化は一番妊娠に気づく方が多い症状かもしれません。着床するとプロゲステロンというホルモンが分泌され消化器の働きが低下することで吐き気や食欲の低下があらわれます。

 

妊娠検査薬を使うタイミング

「もしかして妊娠したかもしれない」と思ったら妊娠検査薬を使用しましょう。

ただしタイミングを誤ると正しい結果が出ないことも。通常のドラッグストアなどで販売されている妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から検査可能です。※生理予定日から使える製品もあるので購入した製品の使用用法をご確認ください。

妊娠検査薬によって陽性反応がでたら早めに産婦人科を受診しましょう。

 

妊娠検査薬の仕組み

着床完了した受精卵は、状態を維持するために根を生やします。その際にhCGという妊娠ホルモンを分泌。妊娠検査薬は尿中に含まれたhCGに反応すると陽性として結果が出るのです。

よって検査したタイミングがこのhCGの量が少ないタイミングだった場合、正確な結果にならないこともあります。その際は少し期間をおいてから再度検査をしてみましょう。

※hCGの分泌が活発になるタイミングは個人差があります。

 

着床出血と不正出血の違い

妊娠超初期には着床出血以外で出血する場合もあります。以下の症状がある場合は不正出血であることが考えられるので至急病院で検査するようにしてください。

 

異所性妊娠(子宮外妊娠)

少量の出血から始まり量が増える、または急に大量の出血があった場合。

 

異所性妊娠とは受精卵が子宮外で着床してしまうことをいいます。腹痛を伴う出血があった場合は異所性妊娠の可能性があるので医療機関で超音波などの検査を受けましょう。

 

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)

お腹の張りや出血が続いた場合。

 

受精が完了し着床すると絨毛という組織が胎盤を形成しはじめます。このときに絨毛が膜の一部を傷つけてしまうことで出血を引き起こし、血液が溜まってしまう疾患です。妊娠中期までに自然に治ることが多いですが、妊娠中期まで続くと幅広い疾患を引き起こす原因にもなるので継続的な検査で医師と相談しましょう。

 

胞状奇胎(ほうじょうきたい)

生理が止まる・つわり・腹痛・出血・高血圧など妊娠初期症状があり、通常の妊娠週数よりも早くお腹が大きくなることが特徴。強い腹痛が伴うことも。

 

受精後、胎盤を作るための絨毛組織がぶどうの房のように増殖する疾患です。妊娠2〜3ヶ月ほどで診断可能といわれています。

 

着床前診断で安心した妊活を

妊娠超初期は着床出血による喜ばしい出血の場合もありますが、隠れた病気や初期流産などの不正出血の可能性も。不正出血による疾患や早期流産の原因は染色体異常によるものがほとんどといわれています。少しでも不安を取り除いて安心して妊活に集中したい方は、遺伝子や染色体に異常がないか調べることができる「着床前診断」をしてみましょう。

 

着床前診断とは

着床前診断とは受精卵の遺伝子や染色体を分析して着床する前に先天性な異常がないかを調べる医療技術です。株式会社B&CHealthcareの着床前診断を行うと、流産の予防や体外受精の妊娠率を高めたり、男女の産み分けのサポートなどもできます。

・妊活してもなかなか妊娠できない方

・不妊治療や体外受精を検討している方

・遺伝子レベルで検査することで安心して赤ちゃんを産みたい方

・男女の産み分けに興味がある方

さまざまな妊活中のお悩みをサポートしてくれるので是非、資料請求からしてみてください。

 

まとめ

着床完了したときのサインについてご紹介しました。

30〜40代になると自然妊娠の確率は18%と低くなるといいます。そして妊活をはじめて1年以内に妊娠できる確率は60%にまで減少するのです。

着床完了のサインは赤ちゃんからのはじめてのサインかもしれません。少量の出血があった際はよく観察し見逃さないようにしましょう。そして妊娠超初期はさまざまな体の変化と隠れた疾患がある可能性も高いので、着床出血以外の出血を感じた際は医師に相談してください。

事前に染色体異常の有無を調べて安心して妊活したい方は着床前診断を活用するのもおすすめです。

 

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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