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【医師監修】産み分け失敗で後悔したくない方にぜひ知ってほしい、着床前診断の基礎知識

2021.04.13

男の子と女の子の産み分けにおいて、確率を上げるために実践されていることはいろいろとあります。ただ、どの方法も確かなものではなく「産み分けに失敗した」という声も見受けられます。今回は、産み分けで失敗したくない方のために、着床前診断の基礎知識についてお伝えしていきます。

 

産み分けは難しい?失敗する人に共通する原因とは

 

赤ちゃんは授かりものなので、性別を問わず可愛いものですが、それでも「女の子がほしい」「男の子がほしい」といった強いご希望をお持ちのご夫婦はいらっしゃいます。ただ、産み分けに効果的といわれる方法をあれこれと試してみても、思い通りの結果が得られないケースは少なくありません。

 

産み分けに失敗した人の間では、「占いを参考にしたけれど失敗した」「男の子がほしくて食べるものに気をつけていたけれど女の子が生まれた」などの声が多く見受けられます。根拠のない方法で産み分けに取り組み、失敗につながってしまうというパターンが多いのが現状です。

 

口コミや体験談などでは産み分けできるといわれている方法でも、確かな産み分けができずに失敗してしまうことも多いため、まずはそうした事実について念頭に置いておきましょう。

 

産み分け方法はいろいろある?それぞれの特徴を知ろう

 

確実な産み分けではないにしろ、「希望の性の子供を授かる確率を少しでも上げたい」と考える方もいます。産み分け方法には、自宅でできるものと病院で行うものがあります。

 

◆自宅でできる方法

まず、自宅で実践できる産み分け方法としては、セックスのタイミングを調整することが広く実践されています。精子の寿命は2〜3日ですが、女の子が生まれるX精子の方が寿命は少し長く、酸性に強いという特徴があります。一方、男の子が生まれるY精子はアルカリ性に強いという違いがあります。

 

通常、膣内は酸性ですが、排卵日が近づくとアルカリ性に傾いていきます。膣内環境と精子の特性をふまえ、女の子がほしいときは排卵日の2日前に、男の子がほしいときは排卵当日にセックスを行うと産み分けの確率が上がると考えられています。

 

排卵日を正確にとらえるためには、毎朝目が覚めたときに基礎体温を記録するだけでなく、排卵検査薬を使用することもできます。薄っすらと反応が出たら排卵日が近づいていることがわかります。女の子を希望するときは少し反応が出た段階で、男の子を希望するときは色濃く反応が出た段階で性交を行います。

 

また、産み分けに使える道具もあり、膣内環境のpHを調整し、酸性に傾けることができるゼリーもあります。子供の性別に希望があるご夫婦がセックスに前にこのゼリーを注入することで産み分けの確率を上げるというものです。女の子がほしい場合は「ピンクゼリー」、男の子がほしい場合は「グリーンゼリー」を使用します。

 

◆病院でできる方法

自力での産み分けには限界がありますが、病院で行う産み分け方法もあります。日本ではパーコール法という手法が用いられています。もともとX精子がY精子より重い性質があり、精子を遠心分離することにより精子を選別し、選別された精子を使う方法です。成功率は70〜75%になるといわれていますが、確実な産み分けはできません。

 

また、男の子がほしい場合はリンカル(リン酸カルシウム)というサプリメントを処方する場合もあります。妊娠が確認されるまでリンカルを飲み続けると、男の子が生まれやすくなるとされています。詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、産み分け指導を行う病院で取り扱っていることがあります。

 

病院で行う男女の産み分けにおいて、最も失敗する確率が低いのは“着床前診断”です。希望の性別の染色体を持つ受精卵を使うことで、ほぼ確実な産み分けを実現することができます。

 

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産み分けに失敗したショックから立ち直るには?

 

自宅や病院で実践できる産み分けにはさまざまな方法がありますが、中には希望の性別の赤ちゃんを授かることに失敗してしまい、ショックを受ける方もいます。

 

「一人は女の子がほしかった」「跡取りとなる息子がほしかった」など、赤ちゃんを授かる思いはご夫婦によってさまざまです。妊娠や出産は何度でもチャンスがあるものではないため、産み分けの失敗によって子供を授かったことを後悔してしまう方さえいるのです。

 

高齢出産などの背景もあり、子供を授かること自体が難しく、不妊に悩んでいる方も少なくありません。希望の性別の子供が生まれなくても、子供を授かることができただけでも喜びだととらえれば、後悔の念も薄れるかもしれません。

 

あるいは、子供の性別に対してどうしても強いご希望がある場合、成功率を考えて着床前診断を受けるという選択をすることも方法です。

 

着床前診断の具体的な内容と失敗しにくい理由

 

着床前診断とは、受精卵の段階で遺伝子や染色体の異常を調べることができる検査です。妊娠してから実施する出生前診断とは異なるものです。

 

着床前診断は目的によって3種類があり、“着床前単一遺伝子疾患検査 (PGT-M)” と、“着床前染色体構造異常検査(PGT-SR)”、“着床前胚染色体異数性検査 (PGT-A)”に分けられます。PGT-Mは遺伝的な病気について調べ、PGT-SRは転座や逆位などの染色体構造異常について、PGT-Aは染色体の異数性について調べます。特に日本では2020年1月からPGT-Aに対して臨床研究が始まっています。

 

流産の大きな原因は染色体異常であることがわかっていますが、PGT-Aによって染色体異常がない受精卵を移植することで、流産の可能性を減らすことができる点もメリットです。特に母体の年齢が上がるにつれて染色体異常や流産のリスクは高まるため、高齢出産となる年齢で妊娠を希望している方にとっては安心につながる検査であるといえます。しかし検査が必ずしも正確というわけではないので、本来ならば異常がないのに異常があると判断してしまったり、異常があるのに異常がないと判断してしまったりすることがあります。また流産には染色体異常が原因ではないこともあり、防ぐことができないこともあります。

 

着床前診断では、受精卵の性染色体についても調べますが、その組み合わせがXXであれば女の子、XYであれば男の子が生まれる受精卵ということになります。希望の性別の子供が生まれる性染色体を持つ受精卵を子宮に戻して妊娠を成立させることによって、産み分けの失敗はほぼなくなるのです。

 

産み分けの失敗を避けられる、B&C Healthcare着床前診断プログラムについて解説

 

着床前診断では理論的にはほぼ失敗なく男女の産み分けが可能ですが、日本国内では産み分けを目的とした検査ができないことが実情です。さらに、日本で現在行われている臨床研究でも重篤な遺伝性疾患がある場合や反復流産などの条件が設けられています。

 

しかし、株式会社B&C Healthcare(B&C Healthcare)の着床前診断なら産み分け目的でも問題なく、さらに反復流産などの条件もないなど、非常に自由度の高い内容になっています。この着床前診断を受けるには、国内の医療機関で体外受精を行い、受精卵または受精卵から取り出した細胞のDNAを増幅した上で米国の研究所に輸送することになります。

 

着床前診断には高い技術が必要ですが、輸送先のアメリカの検査機関では最新のNGS法の着床前診断を提供しており、豊富な実績を有します。同じ着床前診断でも、やはり信頼できる機関で受けるに越したことはありません。 

 

自力でできる産み分けで失敗したくない方や、妊娠前の段階で異常を調べておきたいという方は、B&C Healthcareの着床前診断について詳しく調べてみても良いかもしれません。

 

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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