産み分けをして希望する性別が欲しいと考える一方、夫と自分の家系を見てみると、産み分けても希望する性別の子は生まれないかも……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
産み分けは体質が関係しているのでしょうか。また、産み分けを確実にするためにはどういった方法があるのかを詳しくご紹介していきます。
昔は子どもの性別は女性が関係している、つまりは女性の体質が子どもの性別を決める要因であるといわれていました。しかし、ここ30年ほどで研究が進み、女性の体質が性別には関係していないことが分かりました。産み分けには体質ではなく何が関係しているのでしょうか?
実は研究の結果、産み分けに関係しているのは女性側の体質ではなく男性の精子であるということが分かっています。
男性の精子にはY染色体とX染色体を持つ2種類の精子がいます。一方女性の卵子には、X染色体しかありません。
このY染色体を持つ精子が卵子と結びついて受精をした場合、男の子が生まれ、X染色体を持つ精子が先に結びついた場合に女の子が生まれるのです。
Y染色体をもつ精子は運動能力が非常に高く、卵子にまでたどり着くスピードが速いとされています。また、Y染色体をもつ精子の方がX染色体をもつ精子よりも数が多いです。こう聞くと男の子の生まれる確率が高いと考えられるかもしれませんが現状、男女の生まれる確率は1:1とされています。
その理由は、X染色体の特徴です。X染色体は量は少ないものの、酸性に強いという性質を持ちます。膣内は酸性であるため、アルカリ性に強い精子は長期的に生きていくことができません。そのため、数が多くても膣内で減ってしまうのです。
また、X染色体はY染色体よりも寿命が長いです。
そのため、それぞれの染色体の強みを生かした方法で産み分けを行うことで、産み分けられる確率は高まるのです。
とはいえ、なかにはこんな研究結果もあります。これは、グラナダ大学(UGR)の科学者が実施した研究の結果ですが、妊娠前・妊娠中ともにストレスの高かった母親からは、女の子の生まれる可能性が約2倍になるというもの。この理由はX染色体がストレス耐性に非常に強いということが挙げられます。
そのため、受胎前後に高レベルのストレスを経験すると男の子を出産する可能性が低くなるということが言われているのです。
しかしこちらはまだこれから追跡調査が続くものと見られていることや、どの程度のストレスが性別の決定に影響するのかまでの説明はされていないので、こんな説もあるんだというようにとどめていただければ幸いです。
性別がどのように決定するのかがお分かりいただけたところで、希望する性別を産み分けるためにはどうすればいいのか、今回は女の子を産み分ける方法に絞ってご紹介します。
女の子ができやすいタイミングは排卵日の2日前。タイミング法を活用してこのタイミングで性行為を行いましょう。Y精子は2日ほどあると自然に淘汰されてしまいますが、X精子はY精子よりも寿命が持つので、女の子を妊娠しやすくなるのです。それ以降に性行為をする場合は避妊をすることがおすすめです。
この方法を成功させるためには正しく排卵日を予測することが必要です。医療機関あるいは排卵日をチェックできる検査薬を活用して排卵日を正確に割り出しましょう。
ピンクゼリーとは女の子を産み分けたい方におすすめする潤滑ゼリーです。このゼリーを排卵2日前に使って性行為をすることで、女の子を出産する可能性が高まります。
ピンクゼリーはX染色体が生存しやすい酸性の環境を作り出してくれるため、女の子を妊娠できる可能性が高まるとされているのです。
あくまで、潤滑剤であること、使用した方が実際どのくらい女の子を妊娠するに至ったかというデータがないため、このゼリーを使用して必ず女の子を産めるという根拠はありません。
産み分けの方法はほかにもいろいろなツールがあります。まず有名なのがパーコール法。これは、射精された精液を遠心分離器にかけてX染色体とY染色体をその比重で分け、X染色体が多く含まれている精液を体内に戻すというものです。最終的には人工授精で体内へと戻します。
ほかにも射精された精液を特殊な方法で調べ、希望する性別の性染色体のみを取り出し、その精液を自分でシリンジなどを用いて注入するという方法もあります。
これらの、産み分け法でも比較的高い精度がありますがそれでも70~90%前後と差があります。バーコル法にいたっては日本産科婦人科学会が「科学的根拠がない」と断言しており、X染色体の選別率は50%程度。そのため、多額なお金を払ったけれど産み分けられなかったという可能性も出てくるのです。
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いろいろな産み分け方法がありますが希望する性別の子どもを確実に産みたいと考えた時には着床前診断の活用がおすすめです。着床前診断がどのようなものであるのかをご紹介します。
着床前診断とは、卵子と精子を取り出して体外で受精をさせて受精卵をつくり、その受精卵を胚盤胞と呼ばれる状態にまで育て、その胚の染色体や遺伝子の検査を行う方法です。
本来は、染色体異常などの病気を妊娠する前に発見したり、不妊の方に対して流産や不妊の原因となっているのが染色体異常によるものであるかを調べるために行います。
着床前診断は非常に精度が高く、産み分け率は99%程度とされています。また着床前診断は性別の選別だけでなく妊娠率にも影響します。
一般的に、他の方法での産み分けは性別を選別できたとして妊娠率は変わりません。せっかく産み分けたのに流産してしまった、妊娠につながらなかったということもあります。
しかし、着床前診断では染色体異常があるかどうかも一緒に調べています。そのため、流産の可能性が低く、なおかつ希望する性別の性染色体を持つ受精卵を使うことができるので、産み分けだけでなく妊娠率も非常に高いということが特徴です。
利点が多い着床前診断ですが実は一般病院ではかんたんに検査を受けることができません。
日本産科婦人科学会では着床前診断を受けられる対象者は「重篤な遺伝性疾患に罹患した児の出生リスクの高いカップル」「染色体異常を親のどちらかが保因する場合」「染色体異常によって流産を繰り返している場合」としています。
さらに、日本産科婦人科学会では、男女の産み分けについて人為的に「男女比をコントロールすることによって健全な社会の維持に対し多大な不利益を生じさせうることは想像に余りある」として難色を示しています。
なのでここに当てはまらず性別のみを選別するために着床前診断を受けることは、一般の産婦人科ではできません。
また、仮に上記の条件を満たしていたとしても、着床前診断を受けるまでには医療機関が日本産科婦人科学会へ申請をし、厳正な審査を受けて認可を得られて初めて実施することができます。申請から認可までは半年から1年はかかるので早く希望する性別の子どもが欲しいと考える方には大幅なタイムロスになるといえるでしょう。
1番産み分けの精度が高い着床前診断。産み分けだけでなく妊娠率も高まるという点では安心感があるという方も多いでしょう。株式会社B&C Healthcareのサービスを活用することで、産み分け目的でも着床前診断を受けることができます。
日本ではすでに数百組のカップルへの実績がある検査機関での検査となることや、医療連携もしている点もポイントが高いといえるでしょう。
気になる方はぜひ資料を請求してみてはいかがでしょうか。