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【医師監修】産み分けゼリーを使うとダウン症のリスクが高くなるのかを解説します

2022.04.28

手軽に産み分けができるため使われることが多い、産み分けゼリー。ただ、産み分けゼリーを使ったことでダウン症など障害を背負うリスクがあるとなれば使用するかどうかを躊躇してしまうかもしれません。

産み分けゼリーを使うことで本当にダウン症など障害のリスクが高まってしまうのでしょうか。この真相をくわしく解説します。

 

産み分けゼリーのメカニズムについて

産み分けゼリーが、ダウン症などの「子どもへの先天的障害」との関係性についてお伝えする前に、まずは産み分けゼリーはどのようなメカニズムで産み分けをすることができるのでしょうか。産み分けゼリーのメカニズムについてご紹介します。

 

産み分けゼリーは性染色体が生きやすい環境を作る

産み分けゼリーは、性別を決定する性染色体が生きやすい環境を作ることで、希望する性別の子どもができることを基本的な原理としています。具体的には産み分けゼリーを使って膣内のpHを調整するものです。

 

性別を分ける遺伝子に性染色体というものがあります。性染色体にはX染色体とY染色体があり、X染色体をもつ精子が卵子と結びつくと女の子ができ、Y染色体をもつ精子と卵子が受精すると男の子になります。

 

この性染色体ですが、X染色体は酸性に強く、Y染色体はアルカリ性に強いという特徴があります。そのため、女の子が欲しいという場合にはピンクゼリーを使って膣内のpHを酸性へ、男の子が欲しいという場合にはグリーンゼリーを使って膣内のpHをアルカリ性へ調整します。

 

ピンクゼリーもグリーンゼリーも性行為の挿入前に使用します。挿入5分くらい前にゼリーを膣の中に注入しておくことで膣内の環境を調整するのです。

 

産み分けゼリーの成分は安全なものが多い

産み分けゼリーの成分は、口に入れても問題のない安全なものを使用しています。デリケートな膣を傷つけずに産み分けをするためにも、強い薬剤は基本的には使用されていません。成分は産み分けゼリーの販売元によって違いはあるものの、安全性や衛生面については問題ないといえるでしょう。

 

 

産み分けゼリーの使用とダウン症に関係はあるの?

産み分けゼリーについてお分かりいただけたところで、次は本当に産み分けゼリーとダウン症に因果関係があるのかをご紹介します。産み分けゼリーと検索すると、ダウン症という言葉も合わせて上位に挙がって来ることがあります。ここでは産み分けゼリーとダウン症の関係についてご紹介します。

 

産み分けゼリーとダウン症に因果関係はない

先に結論を申し上げますと、産み分けゼリーとダウン症は特に因果関係はありません。それなのになぜ、ダウン症と産み分けゼリーの関連性が上がってきたのか。どうやら産み分けゼリーを使って産み分けをしたところ、ダウン症の子が生まれた親が、そのことをブログに書いたそうです。ブログの内容は一気に話題になり、ダウン症と産み分けゼリーの因果関係があるのではないかとささやかれるようになったとのことです。

 

ただし、ブログの例はあくまで一例であり、医療機関や研究機関においてはダウン症と産み分けゼリーの関連性を示唆する報告は1つもなく、あくまで偶然ではないのかという見解もあります。

 

産み分けゼリーとダウン症が関係ないと言い切れる理由は?

産み分けゼリーとダウン症が関係ないと言い切れるその理由は、ダウン症となる理由にあります。そもそもダウン症は、21トリソミーとも呼ばれ21番目の染色体が1本多く、3本で生まれてきてしまうことによって起こります。なぜ染色体が1本多くなるのかというと、卵子や精子をつくる過程で異常が起こり、21番染色体を2個持つ卵子や精子ができてしまい、その精子あるいは卵子と、受精することで3本の染色体となってしまうのです。

 

染色体異常は、放射線や紫外線、遺伝や薬物などが原因であることが研究で報告されています。染色体異常は精子や卵子を作る過程で起こることがほとんどであるため、女性の場合には加齢によって卵子の質が低下することで、染色体異常が起こる可能性もあることがわかっています。

 

つまり、産み分けゼリーを使うタイミングではすでに卵子と精子、及びその染色体情報もできあがっている状態ですので、産み分けゼリーそのものが精子や卵子の遺伝子情報や染色体の配列を組み替え、ダウン症など子どもの先天的障害への影響を及ぼす可能性は非常に低いと考えられているのです。

 

 

産み分けゼリーとダウン症が関係あるといわれる理由は?

産み分けゼリーとダウン症は関係がないということが分かりました。それではなぜ産み分けゼリーとダウン症が関係あるといわれるのでしょうか。それにはいくつかの理由が考えられています。

 

産み分けゼリーを使われる方の年齢が高くなっていること

先ほどもお話ししたようにダウン症は、女性側の年齢が上昇することで卵子の質が低下して染色体異常が起こりやすくなると考えられています。

実際に、25歳で分娩をする女性からダウン症の子供が生まれる可能性は、1:1,350であるのに対して49歳の女性からダウン症の子供が生まれる可能性は1:25とされています。

 

しかし近年は晩婚化、出産の高齢化に伴い、子どもを産む年齢も上がってきています。そのため、必然的に産み分けゼリーを使う年齢も高くなります。

 

たまたま、産み分けゼリーを使ったタイミングが妊孕できる年齢のなかでは高齢であり、さらにゼリーを使ったタイミングとダウン症の子をもうけたタイミングが一致してしまったことで、ダウン症の子が生まれ、それを産み分けゼリーに責任転嫁している可能性が考えられているのです。

 

 

産み分けゼリーの成分から「薬剤があるのでは?」と思うから

ダウン症の子供が生まれる染色体異常となる原因の1つに薬剤があります。産み分けゼリーは先ほどもご紹介したように口に入っても問題ないくらい安全性が高い成分で作られており、染色体異常を誘発するような薬剤は含まれていません。

 

ですが、男女を別に産み分けられると聞くと、どうしても何らかの薬剤が入っているのでは?と思われる方も少なくありません。そのため、産み分けゼリーを使ったことで、産み分けゼリーの成分からダウン症の子供が生まれたと考えてしまう方がいらっしゃるのかもしれません。

 

産み分けゼリーの製造元によって成分が異なり、疑ってしまうから

産み分けゼリーは医療機関だけでなく、近年は通販サイトなどさまざまな媒体で手に入れることができるようになりました。国産のものだけでなく外国産のものもあり、気軽に手に入れられます。

 

国産と外国産では、成分がその国の基準によって微妙に異なっています。そのため、「国産のものを使ったからダウン症の子が生まれた」あるいは「外国産のものを使ったからダウン症の子が生まれた」というような意見もたびたび見受けられます。

 

しかし、どちらの産み分けゼリーであっても成分はほとんど同じでありどちらを使ってもダウン症のリスクはほぼありません。衛生面という観点からいうと、国産のものが安全であると考える方もいらっしゃいますがこれも人それぞれですが、製造元でこのように考えてしまう方もいらっしゃるようです。

 

まとめ

産み分けゼリーを使ったことによってダウン症になるリスクはほぼありません。ダウン症となるリスクは年齢による卵子の質の低下や遺伝などが関係しているため産み分けゼリーを使ったタイミングでダウン症など障害のある子を授かる可能性はあるかもしれませんが、それが産み分けゼリーを使ったことによるものではありません。

 

産み分けゼリーの高い安全性が確認できたため、これから、産み分けを検討されているという方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。なお、産み分けゼリーは排卵予測とあわせて使用します。ですので、産み分けゼリーとともに排卵予測の活用もしてみてくださいね。

 

株式会社B&C Healthcareでは、産み分けが可能な着床前診断をおこなっています。
希望する性別の赤ちゃんが欲しい場合、産み分けという方法も存在しています。興味のある方は、手段として検討ください。

弊社のサービスの資料請求は、以下より可能です。

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監修

中林 稔 先生
三楽病院産 婦人科部長

日本医科大学卒業。東京大学医学部附属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。毎日出産や手術に立ち会う傍ら、各地で講演を行い医学的知識や技術の普及に力を入れている。また、少子化及び産婦人科医師不足問題にも積極的に取り組み、教育においても若手医師の育成をはじめ助産師学院の設立等、幅広く活動を行っている。

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