男の子と女の子を産み分けることができる確率はどのくらいなのでしょうか?赤ちゃんが元気に生まれてきてくれることが一番ですが、やはり希望の性別の子供を授かりたいと思う方は多いです。今回は、男女の産み分けの確率をテーマに解説していきます。
妊娠するときに男女の産み分けが成功する確率は、男の子で81~91%、女の子で70~80%が目安といわれています。100%の確率で産み分けることはできませんが、「想像していたよりも高かった」という印象を受ける方も多いのではないでしょうか?
男女の産み分けのために行われている方法はいくつかありますが、どの方法でも希望の性別の赤ちゃんが生まれる精子を選別し、そうではない精子で妊娠が成立しないように働きかけます。したがって、どうしても自然妊娠と比較したときに、妊娠の確率は下がってしまいます。
不妊治療を行っている人が男女の産み分けを試みると、妊娠できる確率が下がることにもなりかねません。高齢出産の方も同様に、卵子や精子の老化という要因があるため、産み分けのプロセスで妊娠の確率が下がる可能性もあります。この点を念頭に置きながら、検討してみると良いでしょう。
希望の性別の赤ちゃんを授かる確率を少しでも上げたいのか、妊娠できる確率を上げたいのか、ご夫婦でよく話し合うことが大切です。
どのようにして、赤ちゃんの性別が男の子や女の子に決まるのでしょうか?性別が決まるのは、卵子と精子の染色体の組み合わせによるということがわかっています。
卵子にはX染色体がありますが、精子の場合はX染色体を持つX精子、Y染色体を持つY精子の2種類があります。卵子と精子の染色体の組み合わせがXXなら女の子、XYなら男の子が生まれるため、性別を左右するのは受精に使われる精子の 染色体ということになります。
X精子は酸性に強く、寿命が2〜3日であり、Y精子はアルカリ性に強く、寿命がわずか1日という特徴があります。産み分けの確率を上げるためには、どうすれば希望の性別の子供が生まれる精子で受精しやすくなるかを考えることが基本となります。
◆タイミング法
自宅で実践できる産み分けとしてよく知られているのは、性交のタイミングを工夫する方法です。通常、膣内は酸性になっていますが、排卵日にはアルカリ性に傾いていきます。したがって、女の子がほしければ排卵日の2日前、男の子がほしければ排卵日の当日に性交を行うことが広く実践されています。
排卵日は基礎体温からある程度見当をつけることができますが、より正確に把握したい場合は、排卵検査薬を使うことも選択肢です。排卵検査薬で少し反応が出始めたときを排卵日の前、はっきりと反応が出たときを排卵日とみなし、性交のタイミングを調整します。
医療機関では、超音波検査で卵胞の直径を計測したり、子宮内膜の厚みを見たりして、より正確に排卵日を予測していきます。排卵日をより正確に把握できると、産み分けの確率も少し上がるでしょう。
◆産み分けゼリー
産み分けゼリーを使って膣内のpHを調整する方法もあります。これは性交のときに膣内へ注入するもので、膣内を酸性やアルカリ性に傾けることができる産み分け用品です。女の子を産み分けたい場合は、膣内を酸性に傾ける「ピンクゼリー」を使います。逆に、男の子を産み分けたい場合は、膣内をアルカリ性に傾けてくれる「グリーンゼリー」を用います。ベーキングパウダーやビネガーなど、食物が成分となることが大半であり、人体への有害性はないと考えられています。
◆リンカル
リン酸カルシウム(リンカル)を服用すると男の子が生まれる確率が上がるという考え方もあります。もともとは栄養補助食品であり、産み分けのためにつくられたものではありませんが、リンカルを服用することによって、赤ちゃんの約8割が男の子とされています。残念ながら科学的根拠はありませんが、男の子がほしい場合は詳しく調べてみても良いでしょう。なお、副作用や赤ちゃんへの影響は確認されていないため、安心して服用できます。
◆産み分けカレンダー
古代中国の出生記録に基づいて性別を予想する中国式産み分けカレンダーを使う方法があります。妊婦さんの年齢、受胎日をもとに、男の子と女の子のどちらが生まれるか判定できる表になっています。ブラジル式の産み分けカレンダーもありますが、日本人などアジア人の場合は中国式カレンダーの方が当たる確率が高いといわれています。
◆パーコール法
病院では、パーコール法と呼ばれる手法で、精子を遠心分離器にかけてX精子とY精子を選別することもできます。X精子はY精子よりも重いため、この違いを利用して精子を分けて人工授精を行います。パーコール法で産み分けできる確率は70〜75%とされていますが、50〜60%とする見解もあり、確かな産み分け方法とはいえません。遠心分離をしても、精子を完全に分けることができないためです。
産み分けのために、特に何もしなければ、男女が生まれる確率はおよそ半分ずつになります。タイミング法や産み分けゼリーなど、いくつかの方法を組み合わせることによって、産み分けの確率は約80%になるという見方もあります。確実ではないとはいえ、家庭で実践できる方法もあるので、ご夫婦で取り組んでみることも方法です。
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【医師監修】子供の産み分けが難しい!精度の高い産み分け方法とは
高い確率で産み分けできるといわれている、着床前診断という検査があります。着床前診断は体外受精した受精卵から数個の細胞を取り出し、異常を調べる検査です。こちらは、着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)、着床前染色体構造異常検査(PGT-SR)、着床前単一遺伝子疾患検査(PGT-M)の3種類に分類されます。
PGT-Aは染色体異常のない受精卵を子宮に戻し、流産を防いだり、着床率を上げたりする目的で用いられています。男女の性別を事前に知ることもできるため、希望の性別の子供が生まれる受精卵を選ぶことで、高い確率(統計上98%以上と言われています。) で産み分けが可能となります。
より高い確率で産み分けを希望される場合は、着床前診断を活用したいところですが、日本国内では男女の産み分けを目的とした着床前診断を受けることができません。しかし、B&C Healthcare(B&C Healthcare)という会社の着床前診断は、日本でも実施でき、男女の産み分けも可能となっています。
B&C Healthcareの着床前診断では、日本国内の医療機関で体外受精を行い、受精卵の細胞を米国の検査機関に輸送する体制が整っています。ご夫婦は海外へ渡航することなく、世界的にもトップクラスの機関で検査を行ってもらうことができるのです。検査を行うのは、豊富な実績を有する機関で、信頼に足るといえるでしょう。
男女の産み分けを高い確率で成功させたいというご希望をお持ちの場合は、B&C Healthcareの着床前診断を検討してみてはいかがでしょうか?