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【医師監修】リンカルは男の子の産み分けに使える?服用期間や気になる副作用は?

2023.08.14

男の子の産み分けを考えている方は「リンカル」という名前を聞いたことがあるかもしれません。

 

リンカルは産み分け指導をおこなう病院でも処方されています。ですが、どうして男の子の産み分けに効果があるのでしょうか。

 

今回は男の子の産み分けを考えている方に向けて、リンカルの効果や具体的な服用方法を解説していきます。

 

リンカルとは

リンカルは、微量の鉄分を含んだ天然カルシウム製剤です。一言でいえばサプリメントの一種で、もともとは無脳症などの先天性異常を予防する目的で開発されました。

 

ところがリンカルを服用した妊婦について調査をおこなったところ、全員が正常児を出産していただけでなく、その大多数が男の子を出産していることが分かったのです。

 

リンカルで男の子の出生率が上がる理由はいまだ分かっていないのですが、服用によるデメリットもとくにないため、産み分け指導をおこなう多くの病院でリンカルを導入しています。

 

ちなみに女の子の産み分け用としては「クランベリーサプリ」が販売されていますが、その科学的根拠は残念ながら乏しいとされています。

 

リンカルで男の子を産み分けられる確率

産み分け指導をおこなう病院によると、リンカルを服用した場合の男の子の出生率は約60~80%です。

 

自然にまかせるよりも男の子の産み分け確率が高まることは確かなようですが、病院によって数値のバラつきも大きく、はっきりとした確率は定かではありません。

 

リンカルに先天性異常を防ぐ効果はある?

リンカルを服用した妊婦の調査では「全員が正常児を出産した」とされていますが、先天性異常を防ぐ効果ははっきりと断定されてはいません。

 

リンカルは二分脊椎症のひとつである無脳症を予防するために開発されたものです。しかし今では、二分脊椎症の予防にもっとも有効なのは葉酸の十分な摂取であることが分かっています。

 

先天性異常を予防する目的で飲むのなら、リンカルよりも葉酸サプリの摂取を優先した方がよいでしょう。

 

リンカルはダウン症を予防できる?

リンカルを服用してもダウン症は予防できません。ダウン症の多くは染色体が分裂する際に起こる偶然の異常であり、カルシウムなどのミネラル不足によるものではないからです。

 

ダウン症の発症は、栄養よりも母体年齢に強く関係しています。子どもが欲しいと思ったら、できるだけ早めに妊活に取り組むことがダウン症のリスク低下につながります。

 

リンカルの服用方法

それでは、リンカルの服用方法について具体的に説明していきましょう。

 

リンカルを服用する期間はいつからいつまで?

リンカルの服用を開始するのは、妊娠を希望する月の2~4ヶ月前からです。

 

産み分け指導をする病院によって多少の差はありますが、少なくとも妊娠を希望する2ヶ月前からは服用をスタートさせることが多いようです。

 

朝晩で2錠ずつ、合計4錠を毎日服用します。服用しない日が2日以上続くと効果がリセットされるので、飲み忘れには注意が必要です。

 

リンカルの費用

リンカルの費用は30日分で3000~4000円程度です。3ヶ月服用した場合は、合計で約1万円ほどになります。

 

リンカルは産み分け指導をおこなう病院で入手できますが、オンラインで購入することも可能です。オンライン購入する場合は、信頼できるメーカーや販売元のものを選ぶようにしましょう。

 

リンカルの副作用

リンカルはサプリメントなので、赤ちゃんや母体への副作用はとくにありません。ただし体質に合わない場合もまれにあるので、飲みはじめて体調に異変があるときには服用を中止しましょう。

 

リンカルと葉酸サプリは一緒に飲んでいいの?

リンカルや葉酸サプリはさまざまな種類のものが出回っていて、一緒に飲んでよいかどうかは製品によって異なります。

 

組み合わせによっては一部の栄養素が過剰となってしまうこともあるので、併用するときは注意しましょう。事前にかかりつけの医師・薬剤師に相談しておくと安心です。

 

リンカルは授乳中使えないって本当?

リンカルは授乳中の使用には向かないとされています。

 

そもそも授乳中は、妊娠を妨げる「プロラクチン」というホルモンが分泌されている時期です。せっかくリンカルを飲んでも無駄になってしまう可能性が高いため、授乳中の服用は推奨されていません。

 

リンカルを服用するときは、断乳して月経のリズムが安定してきた頃から飲み始めるようにしましょう。

 

リンカル以外の男の子の産み分け法は?

ここからは、リンカル以外の男の子の産み分け法を紹介していきます。

 

タイミング法

男女の産み分け法として一般的なのが「タイミング法」です。

 

具体的には、男の子を希望する場合は排卵日当日、女の子を希望する場合は排卵日の2~3日前に性交をおこないます。こうすることで、希望する性別の赤ちゃんを産む確率を高めます。

 

なぜタイミング法で産み分けができるのでしょうか。カギとなるのは、赤ちゃんの性別を決める精子の染色体です。

 

男の子になるY染色体の精子は、射精後は約1日と短命であるのに対し、女の子になるX染色体の精子は2~3日も生存することが分かっています。

 

したがって、排卵日の2~3日前に性交をすると女の子が、排卵日当日に性交をすると男の子が産まれやすくなるというわけです。

 

ただし、タイミング法での産み分け確率はそれほど高くはないとされています。

 

グリーンゼリー

男の子になるY染色体の精子はアルカリ性環境を好み、女の子になるX染色体の精子は酸性を好むとされています。その性質を利用した産み分け法がグリーンゼリー・ピンクゼリーです。

 

性交前、膣内にグリーンゼリーを注入すると男の子に有利なアルカリ性環境に、ピンクゼリーを注入すると女の子に有利な酸性環境に整えることができます。

 

産み分け指導をおこなう病院で男の子を希望する場合、リンカルの服用に加えてタイミング法やグリーンゼリーも同時に実践するのが一般的です。

 

ですが、すべて実践しても男の子が産まれる確率は70%程度に留まるため、確実な産み分け法とはいえません。

 

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着床前診断

男女産み分けとして世界的に注目されている方法に「着床前診断」があります。着床前診断とは、体外受精によって得た受精卵の一部を採取し、染色体の異常がないかを調べる検査です。

 

染色体を調べれば赤ちゃんの性別も分かります。正常な受精卵の中から希望する性別のものを子宮に戻せば、理論上は高精度の産み分けが可能となるのです。

 

染色体異常のない受精卵を選ぶことにより、先天性異常や流産率の低下が期待できることもメリットといえるでしょう。

 

ですが、産み分け目的での着床前診断を認可している国はそれほど多くはありません。日本人が産み分け目的での着床前診断を希望する場合、規制のないアメリカへと渡る必要がありました。

 

ただし現在では、受精卵や受精卵の一部のみをアメリカ研究機関へ凍結輸送し、着床前診断を受けるプログラムが登場しています。この方法であればご夫婦が渡米する必要はなく、日本にいながらにして着床前診断の結果を待つことが可能です。

 

まとめ

リンカルは男の子の産み分けで使われるサプリメントの一種です。産み分け確率については70~80%程度とされており、とくに副作用もないため、「できれば男の子の赤ちゃんが欲しい」というときには試してみてもよいでしょう。

 

個人や家庭の事情などでどうしても男の子が欲しいというときは、着床前診断という手段もあります。株式会社B&C Healthcareでは着床前診断の詳しい資料をご提供しているので、さらに知識を深めたいという方は活用してみてはいかがでしょうか。

 

監修

一倉絵莉子 先生
六本木ヒルズクリニック

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック 日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

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